上原不動産
アノテーションやテロップ機能を最大限に活用!内見件数減、成約率アップに繋げる工夫とは?
株式会社上原不動産様は、山口県下関市に拠点を置く、地元に密着した不動産会社です。
「お客様目線」をモットーに、賃貸・売買仲介、下関市への移住支援などの事業を展開しています。
今回はWeb戦略室でWeb掲載関連の業務を担っている金崎様にTHETA 360.bizの活用方法について伺いました。
THETA 360.biz導入の背景
THETA 360.biz導入前に持っていた課題は何でしたか?
弊社のホームページには、物件の間取図と写真を掲載していますが、お客様はそれだけでは部屋のイメージを具体的に持つことが難しく、必然的に内見回数が多くなっていました。内見には毎回、スタッフが1名付いてご案内をするため、スタッフの負担も大きく、成約に繋がらない内見が多発していることが経営上の課題でした。
THETA 360.bizを導入しようと思った理由と決め手をお聞かせください。
経営上の課題である「成約に繋がらない内見を減らす」ことを目的に、お客様が実際に内見に出向かなくても、物件の具体的なイメージを持つことが出来るようにバーチャルツアーを導入することにしました。THETA 360.bizを選んだのは、扱い易さが一番の理由です。専門的な編集の知識がなくても、最低限のパソコンのスキルさえあれば誰でもバーチャルツアーを作成できるのが良いですね。それに、360度カメラRICOH THETAでの撮影の仕方やバーチャルツアー作成方法を説明する動画が公開されていますし、特別なレクチャーが無くても使えるのがとても良かったと思います。
THETA 360.bizの活用方法
360度画像の撮影やバーチャルツアーはどなたが作成されていますか?
私がTHETAと三脚、スチールカメラを使って撮影しています。撮影する日は、写りが良くなるように出来るだけ天気の良い日を選んでいます。たまに物件のオーナーさんから「設備が新しくなったので撮りに来て」と言われることもあり、その時はすぐに撮りにいきます。バーチャルツアーの撮影は、多い時には1日に十数件の撮影をするときもあります。
工夫していることがあればお聞かせください。
THETAの撮影は、部屋の中央に三脚で設置し、物陰に隠れてスマホからシャッターボタンを押して撮影しています。THETAの高さは、洋室では立った人の目の高さ、和室では正座した時の目の高さほど、ベランダでは景観を見せるためにも立った人の目線より少し高めにして撮影しています。
また、同じ部屋でも「扉が閉まっている状態」「扉が開いている状態」「収納扉も開いている状態」など、複数の部屋の状態を見ていただけるようにしています。
バーチャルツアーのアノテーション機能は最大限に活用しています。例えば、備品のクーラーにアノテーションを付けて、どこのメーカーの何年式の型番は何か、などが分かるようにスチールで写真を撮って貼付したり、綺麗なクロスがあったら、アノテーションを付けてクロスの柄をアップした写真を載せたりしています。
その他には、ここが変わりましたよ、とか、ここ広いですよ、こんなシャワーヘッドですよ、など、特別に説明したいところや魅力的な部分をスチールカメラで撮影しアノテーションを付けています。
また、画面上部に文字が流れる「テロップ機能」も活用しています。お客様はそのテロップを無意識に見ているんですよね。だから「駅近5分」とか「スーパーが近くにある」とか、できるだけお客様の目に止まるように地の利の情報を提供するようにしています。
物件の設備や近辺情報を入れ込んでいますので、お客様が学生さんの場合、ご両親様も物件情報を確認できてご両親様にもご安心頂いています。
また、物件オーナー様にも物件のバーチャルツアーをメールにURLで貼付してお送りし、リノベーションの提案をさせて頂いています。物件オーナー様もバーチャルツアーで設備の状況などを確認することで、実態の理解が深まります。
THETA 360.bizを活用して得られた成果
THETA 360.bizを導入した成果をお聞かせください。
具体的な数値ではお答えできませんが、内見数が減った割に成約率は維持向上していることが成果です。対応スタッフ数が限られているため、効率的に内見対応したいという弊社側の理由もありますが、お客様ご自身も、何件も内見しなくても、バーチャルツアーを見ることで具体的なイメージを持つことができ、内見したい物件を絞り込むことができますし、また、遠方で内見に来られない場合でも安心して物件を選ぶことが出来ます。
製品に対するご要望や今後の活用アイデア
製品についてのご要望をお聞かせください。
THETAのバッテリー容量が大きくなれば嬉しいです。その理由は、現在THETA Vを2台使っているのですが、1日に十数件の撮影があるとバッテリーが持たないためです。
THETA 360.bizに対しては、バーチャルツアーに活用できる360度画像の枚数を現状の上限30枚から40枚くらいに枚数が増えると嬉しいです。賃貸は10枚くらいまでで済みますが、売買物件だとバーチャルツアーに必要な360度画像がかなり多くなります。また、アノテーション1つに現状は1枚しか画像を入れられませんが、画像を2枚入れたいです。例えばエアコン全体が写る写真と型番などが書いてある詳細部分の写真を入れるなど、情報を付加したいケースが多々あります。
今後の活用アイデアがありましたらお聞かせください。
現在、バーチャルツアーはホームページに掲載し、内見用として活用していますが、SNSにも積極的に掲載し、ゲーム感覚でバーチャルな体験を楽しんでいただきたいと思っています。そうすることで「私もこういうお家に住みたい」と引っ越し意欲の醸成に繋げられるのではないかと思っています。
また、バーチャルツアーを見た時は引っ越しにまで繋がらなくても、日常的にSNSで発信した情報に触れて頂くことで、例えばお客様が転勤しなければならなくなったときに「上原不動産に行ってみようか」と思って頂けると嬉しいですね。
貴重なお話をありがとうございました!